占い入門

おみくじの順番と読み方|大吉から凶まで・持ち帰りと結び方

神社の木の結び所に白いおみくじを結んだ冬朝の水彩画

初詣や参拝のときに引くおみくじは、新しい年の楽しみのひとつです。けれど、大吉と中吉のどちらが上なのか、小吉と末吉はどう並ぶのか、あらためて考えると迷うことも多いのではないでしょうか。実はおみくじの吉凶の順番には諸説あり、社寺によって扱いが異なります。そしておみくじの本当の面白さは、吉凶の二文字よりも、そのあとに続く言葉のほうにあると言われています。この記事では、順番の一般的な考え方から、凶を引いたときの受け止め方、持ち帰りと結び方の作法、各項目の読み方までをまとめました。

おみくじの順番には諸説あります

おみくじの吉凶は、大吉を最上とする点では多くの社寺で共通していますが、そのあとの並び方には諸説あります。よく知られているのは、大吉・中吉・小吉・吉・末吉・凶という並びと、大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶という並びの二つです。「吉」がどこに入るかで解釈が分かれるわけです。さらに、大凶を設けている社寺もあれば、凶をいっさい入れていない社寺もあり、種類の数そのものが異なります。つまり、他の社寺で引いたおみくじと単純に比べても、あまり意味はないということになります。順番はその社寺の考え方によるものだと受けとめて、目の前の一枚とゆっくり向き合うほうが、おみくじの楽しみ方としては豊かだといえそうです。

吉凶より大切なのは、本文の言葉

おみくじを引くと、つい大きく書かれた吉凶の二文字に目が行ってしまいます。けれど、その下に添えられた和歌や、暮らしへの助言の言葉こそが、おみくじの中心だと言われています。吉凶はいわば見出しのようなもので、本文にはもっと具体的な心の持ち方が書かれていることが多いのです。たとえば大吉であっても「おごらず慎むように」と戒める言葉が添えられていることがありますし、凶であっても「いまは足もとを固める時期」と、次への手がかりが示されていることがあります。引いたその場で吉凶だけを確かめて終わりにせず、腰を落ち着けて本文を読んでみると、思いがけない言葉に出会えるかもしれません。

待ち人、失せ物、旅立ちをどう読むか

おみくじには、待ち人、失せ物、旅立ち、商い、学問、健康、縁談といった項目が並んでいることがあります。言葉が古めかしいため戸惑うかもしれませんが、それぞれをいまの暮らしに置き換えて読むと、ぐっと身近になります。待ち人は、恋人だけを指すのではなく、その人の転機となる出会いや知らせを広く指すと考えられています。失せ物は、なくしたものそのものだけでなく、見失っている気持ちや目標として読むこともできます。旅立ちは、引っ越しや転職といった環境の変化に重ねて読めるでしょう。すべての項目に自分を当てはめる必要はありません。いま気にかかっている項目だけを、そっと拾い読みするのがおすすめです。

凶を引いてしまったときの受け止め方

凶を引くと、その日一日、気持ちが沈んでしまうことがあるかもしれません。けれど、おみくじの凶は、悪いことが起きると告げるものではないとされています。いまは慎重に進むとよい時期だという合図として受けとめる考え方が広く知られていますし、これ以上下がらないのだから、ここから上向いていくと考える方もいらっしゃいます。もし気持ちが晴れないようなら、境内の所定の場所に結んで納め、気持ちを切り替えていただくのもひとつの方法です。おみくじは娯楽・参考として楽しむものですので、一枚の紙に一年を左右されることはありません。書かれた助言のうち、いま取り入れられそうなものだけを持ち帰れば十分です。

持ち帰る? 結ぶ? どちらでもかまいません

引いたおみくじを境内に結んで帰るか、持ち帰るかは、どちらでもよいとされています。結ぶ習わしには、神様とのご縁を結ぶという意味や、思わしくない結果を境内に留め置くという意味が込められていると伝えられています。一方で、書かれた言葉を折にふれて読み返せるよう、財布や手帳に入れて持ち帰る方も多くいらっしゃいます。結ぶ場合は、木の枝を傷めないよう、所定の結び所を使うのが望ましいとされています。持ち帰ったおみくじは、一年ほど手もとに置いたあと、お守りと同じように社寺に納める方が多いようです。作法に正解はありませんので、ご自身がしっくりくる形を選んでみてください。

おみくじは、いまの自分に言葉を届けてくれる

おみくじの面白さは、そのときの自分の心もちによって、同じ言葉が違って響くところにあります。落ち着いているときには何気なく読み流した一文が、迷っているときには深く刺さることがあります。決められた未来を告げるものではなく、いまの自分に必要な言葉を、偶然のかたちで届けてくれるもの——そんなふうに受けとめると、吉凶に一喜一憂せずに楽しめます。参拝のあとの小さなお楽しみとして、あるいは一年のはじめに自分と向き合うきっかけとして、気軽に引いてみてください。書かれていた言葉を一つだけ覚えて帰る、それくらいの距離感がちょうどよいのかもしれません。

よくある質問

おみくじの順番はどうなっていますか?

大吉を最上とする点は共通していますが、そのあとの並びには諸説あります。大吉・中吉・小吉・吉・末吉・凶とする説と、大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶とする説が知られており、社寺によって扱いが異なります。

凶を引いたらどうすればよいですか?

凶は悪いことが起きると告げるものではなく、慎重に進むとよい時期の合図と受けとめる考え方が知られています。気になる場合は境内の所定の場所に結んで納め、気持ちを切り替えていただくのもひとつの方法です。

おみくじは持ち帰ってもよいのですか?

持ち帰っても、境内に結んでも、どちらでもよいとされています。持ち帰る場合は、書かれた言葉を折にふれて読み返せるよう、財布や手帳に入れておく方が多いようです。

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